私の意図するウエットスーツとは、SURFBOARD同様に道具の一種で当然のごとく、使い勝って良く、調子が良いものであるべきです。
その最も大切な要素となるのは、基本となる型紙設計と考えています。
この完成度が低いと、優れた縫製技術で仕上げても、できあがったものはウエットスーツという名称のものでしかないでしょう。
私の場合、まずすべてのメーカーが制作するような基本的な型紙を作ります。
次に、考案した必要要素を各所に入れ込み、他では出来ない独自のスタイルを持った100%オリジナルの3D型紙に変えます。
Computer - Aided Designの使用はしてません。ハンドメイドです。
もちろん! オシャレも必要ですので、デザインには Coke Bottle のような流れるラインを好んで使用します。
そして受けた注文は1着ずつ、すべての行程を自身で管理し、制作していきます。
近年、後輩を介してNewport / CA / USA と付き合いが出来ています。
彼らのウエットスーツに対する、無駄な飾りを必要としない思考はとても新鮮で、私としても共鳴できる部分が多く、彼らからもたらされる感覚はこれから大きな流れになるでしょう。